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さて、また海の前に居る。でも今日はオフィスではない。オフィスの隣の寝室の全部の窓を開けてみた。4つの窓から海が見える。2つがほぼ東向きの窓なので朝日が力強く差している。波は比較的強い。

 

昨日の話しからはじめよう。

 

昨日のボートで川めぐりは、意外に面白かった。バックボートで川をめぐるのは、去年もやったので、もうイイやなんと思っていたが旦那が、さっさと予約してきたのだ。去年やったのは、ツーリスト化されていて、観光ですよ~と言う感じだったが昨日のは、ボートの主の若者が、こんなのやったらツーリストにウケルカモなんて、なんだか実験めかしてやってるようで、なんだか素朴で、とてもローカルな味がある。僕の友達と称する14歳の少年が水のボトルをいくつか下げて川辺に待ち浴びているのを見たら、アア又、水買えとかうるさいんだろうなと思ったら、彼は純粋に遊びで付いて来たのであった。水なんか無料でくれちゃった。川をめぐりながら、鳥とか猿とか観察するんだけど、私達はどうやったらうまくカメラに収められるコンテストになって、写真の見せヤッコとなった。ボートの主の若者も14歳の少年もそういうのがたいそう面白いらしく、競って私たちに鳥の居場所を教えるのであった。最後の終点の場所では、彼らたちは枯れ木拾いをはじめた。電池切れですることがない旦那は、いっしょに枯れ木を集めだした。火をたくために枯れ木を集めるのだそうだ。だからこれは彼らのルーティーンかもしれなかった。ついでにツーリストも連れてきちゃえばお金儲けも出来るしというお小遣い稼ぎだったのだろう。でも明らかなことは、彼らは、金が優先でしている感じがない。こんなきれいなものがここにあるんだぞって自分たちの秘密の場所を私たちに見せたいような。。そんな期待感が彼らの心には在るようだった。それと、彼らたちも、私たちと言う外人という見世物を見て楽しんでいた。特に14歳のほうは写真に興味があるらしく、自分のスマホでは取れない望遠付のカメラで撮った写真をいちいち覗きたがった。

 

一人300ルーピーでいいものみせてもらったので、二人ともに10ルピーづつチップを差し上げた。と言ってもたいした金額ではない。ボンベイのお乞食さんに10ルピー差し出したことがあるが、これだけか、もっとくれと言われたので、腹が立ったが、じゃあ返してと言うと無言でプイと行ってしまった。そんな額である。以前はチャイが5ルピーで街角で飲めたのだから、10ルピーはちょっとは価値があったのだろうが、今は、10ルピーほどする。チャイでも飲んで頂戴と言う心づずけなんだけど、ボートの主の若者はなんだか喜んでいたし、14歳の少年に至っては、僕が遊ばせてもらったのに、こんな金もらっていいのという感じできょとんとしていた。まだまだこのアゴンダビーチが観光ずれしていないことに手を合わせたくなった。

 

家に帰ると、頼んでおいた海老カレーが運ばれ、美味しくいただく。その後グターと寝てしまったら、旦那にチャイが来たよと起こされる。寝ているとこを起こされるの大嫌いな私は、ほっといて~と怒鳴りながらまた寝てしまった。

 

深夜だと思って起き出し、ベランダのチャイをすするとまだほのかに暖かい。世界はすべてが終わったしまったように真っ暗で、波の音と旦那のいびきが奇妙な協奏曲となった。

 

そこからがまずい。。。寝られなくなった。

なんだか湿度が凄い。モンスーンの時期ってこんな感じかなと思ったりして眠りに就こうと思っても眠れない。お腹の膨張感もある。。やばいなと思ったら、天候も急に悪くなり、怖いほどの突風が吹いた。ベランダにあるものが飛んでしまうと思い、ベランダに出ると、まるで天から怒りの粒が降り注ぐように雨が降り始めた。雨はシャワーのように降り注いだかと思うとまた止み、またバケツの水のように降る。これはマジで、すべてベランダから引き上げねば。。と思いまた外に出ると、雨は待っていたかのように私の上に降り注ぐ。波の音よりも雨の音がこの簡易な海の家を壊してしまわないか心配していたら、今度は自分のお腹がごろごろ。。。トイレに行ったらこれもまたシャワー。いったいいつになったら私は健康になるのかと落ち込みながら眠りに落ちた。

 

そしてまた旦那に起こされた。ヨガはどうするのおおおお。ココちゃん。散々悩んだ末、雨傘=こんなものを持ってきて馬鹿にされた私であるが。。をさして、ヨガに行くと、ヨガはキャンセル。何もかも濡れてしまったから。。

 

海岸で走っていた旦那を見つけ、海辺のカフェに入る。そして2回も虹。

 

家に帰って、寝室の全部の窓を開けてみた。すべて濡れたものを干す。4つの窓から海が見える。2つがほぼ東向きの窓なので朝日が力強く差している。波は比較的強い。再生したかのように力強く朝の光は堂々と降り注ぎ始めた。

 

自然は凄い。自然は王様である。逆らえない自然と言うものがここには存在している。

船はゆっくりと鰐の様に静かに進む。

降りたり乗ったりするのが大変。

こういう夕日も悪くない。

今年はモンスーンの季節が2ヶ月も早く来た。これは地球がかなりおかしくなってるってことだなと思う。

彼らは季節の変わり目を虫たちなどの行動でわかる。それによるともうモンスーン。

雨で景色が曇る。

そして晴天。再生。

すべてがピカピカ。

そして午後はまた、突然の激しい雨。

ジュース屋の青年も今年はなぜこんなにモンスーンが早いと暗い顔。モンスーンがきたらここの観光業はストップする。