Hena in India

番外編・へナを目がまん丸の親父にしてもらう。。===

大変面白い経験であった。へナ仲間に、それでやってもらった人は上手だったなんて聞かれて、上手でもあり下手でもあったと答えるしかない。結果的にはへナの色が完全に入った。
番外編はじまりはじまり~。

まず、出会い。大雨のブバネシュワールの一日目。局地的な大雨。私は空港荷物預利に使ったバックパックを包んだ大きなビニールバックがズバリ役に立った。即席レインコートを作ったのだ。傘は持ってきたので傘もある。ただコンピューターを持って行きたいなら大きなビニールバックを被るに限る。オバケのキューチャン的だが、これでネットカフェに行くことにした。 ネットカフェは近くにあると教えられたが、この大雨だとたどり着くのも大変だ。雨に降り倒される感じで、豪雨の中をさ迷う夫婦。ネットカフェでは私のほうが終わるのは早かった。私は、何かと文章を自分のコンピューターで徒然と書いているので、イザつながったときには、コピーして立ち上げるだけで用事は済んだ。メールのチェックもよほど緊急がない限り返事はヴァカンス中、書かない。だから旦那より先に終えてしまった。後15分待ってくれといわれて、いいよ~といってたまたま雨が上がったのをいいことにそこら辺をうろついた。2件先になんとヘアーサロンがあった。というより床屋だった。そこの親父は中からのそっと出てきたので丁度良かったのでヘナはできるかと聞いた。英語は通じない。だからヘナヘナといって見た。向こうはできるできるといったような気がした。ドントコイといったような気がした。いくらかとおかねのマークを出す、2本指を立てた親父。まさか20ルピーじゃないなと200ルピーと理解した。約3.7ユーロ。やすいいい。もうこうなったらやるしかないと思った。今度はいつ開いてるか聞いた。毎日やってるとこたえた気がした。それが彼との出会いだった。

ヘナが嫌いなうちの旦那は、私がインドまで来てなんでへナするのかといちゃもんつけるであろうから、彼が今度インターネットに走りたいというときをねらう。

チャンスは2日後にやってきた。ラマと言うドライバーは律儀で朝の8時前からホテルの前で待っていたので、丁度早起きした私たちは予定より早く村周りをしだした。一つの村に行っただけで、その次は、美術館、その次は近郊の洞窟とお寺に行った。村は多分彼が考えたよりも長くいたが、美術館、近郊の洞窟とお寺の見ることの早いこと早いこと。。ということでまる一日の道程だったのに午後2時には全て終わってしまった。こういうとき、彼の律儀さで、何かできることはないかと尋ねたので、旦那はすかさず、インターネットに連れて行ってくれと頼む。私は、さてチャンス到来と、「へナをしたいんだけどお勧めのところはある?」と聞いてみた。彼の律儀さで、直ぐエージェントのボスに電話を入れて、どこがいいか聞く。「旦那をインターネットの場所に送って、その足で私と、そのヘナの場所に行って通訳してくれないか?」と頼んだら、律儀な彼はさっさとそうする。ところがそのヘナの場所に行ってみると、サリーを綺麗に着込んだ太ったおばさんは前日から予約が要るという。残念明日はもうこの町にはいない。「旦那のしているインターネットの場所まで送っていって」といっしょにまた歩く。そうしたら、その側の床屋の前を通った。閉まっていた。それで彼に聞いてみた。「先日ここの親父に聞いてみたら、ヘナしてくれるっていってたんだけどここはどう思う?」ところが彼は大反対。まず、男の床屋にレイディーは行かないと。その上その床屋はあまりうまくないとうわさがあると。。ソンナニ反対されるとへそ曲りの私は逆に興味をそそられた。

彼を見送ってから、旦那のインターネットの場所に尋ね、私は隣の隣でヘナしてるからね~と告げて、閉まっている床屋のドアの隙間から中をのぞいた。案の定、親父は昼寝していた。またヘナヘナといって見た。そうしたら親父は昼寝をじゃまされたので不機嫌になったようなので、いったん諦めるとすかさず、ドアが開いて、ヘナヘナと答える。どんな色だといわれたので、違うピュアーなへナだとかたくなに言う。親父は古くなったへなのビンを手の腹でほこりをふいて、これでどうだと差し出す。英語で書いてあったので、読んだら、まあこれかなと思った。直ぐ始める。へナを水でといてる気がする。うーん。親父は散々かき回したあと、私の毛に何の計画もなくすりこぐ。とにかく白髪があるところを徹底して探してる感じはする。とにかくすりこぐ。顔はあっちに曲げられこっちに曲げられしつこく白髪を捜している。白髪を捜してから計画的にすりこげばいいのにと思ったが、なされるままにしてみた。その次がすごい。突然ヘヤードライヤーでガンガン熱風攻撃だ。そして途中でバンという爆発音とともに火を噴いた。火を噴いたと同時に私の髪の毛から器用に遠ざけたが彼は火傷したと思う。それなのににこにこしながらだいじょうぶだと続行。続行といっても後は気長に浸透するまで待つしかないのである。ヘヤードライヤーはおしゃかになったのだから。湧き出るようにいつの間にか集まってきたアシスタント兼友人兼となりの人たちは、親父といっしょにテレビを見始める。そんなとこにココちゃーんとネットを終えてはいってきたわが夫は、面白そうに写真を撮り捲った。親父はくるくるした目で彼にもへナを勧める。旦那はノーノーと言う。私は、彼にホテルで待って居ろと指示。親父は何回もチェックするが、まだだなと思うと、すかさずテレビを見始める。そんな時間が流れて、ついに親父はこれでよしと次に進む。へナ・オトシ。シャワーなんていう洒落たものはない。後ろに寝かして水を浴びさせることが出来る椅子もない。何をしたかというと、水槽に頭を前かがみに突っ込ませ、アシスタントと交代で、バケツの水をジャージャーいきよいよくかけるのだ。私は、自分の着ているものにかからないようにするので、カバーをとにかく密閉しようと必死だったが、白いパンツにいこよいよく水がなだれ込む感触を感じていた。それがようやく済むとタオルで威勢よくふき、今度はそのタオルで私の髪めがけてバンバンと振り払う。首折れるかしらんと思った。その後、顔の周りについたヘナの色をとるために突然フェイスマッサージを始めた。生易しいものではない。顔はぐにゃぐにゃにされた。大量のハッカ液で顔がスーとするというかスーと燃えたような気がする。すごいマッサージだった。終わったときはこれで解放されるんだという喜びが沸いた。彼は出来に大満足だった。エヘン、俺様はすごいだろと、300ルピーくれという。約5ユーロ。まあいいじゃないかと払って、ホテルに急ぐ。部屋にはいると直ぐシャワーを浴びた。シャワーがこれほどありがたいものだとは知らなかった。へナはきれいに流れ落ち、鏡を見て知った。彼のへナは細かいとこまで浸透していた。つまり結果だけだと上手かったわけである。今もパリの自宅に帰って、鏡を覗くと、エヘン、俺様はすごいだろと、彼の得意な顔が見えるような気がする。彼の床屋は、ブバネシュワール
Priya Hotelの直ぐ側のインターネットカフェの2件どなりにある。